先日12月9日に写経・写仏会を行いました。
今回も寒いのでエアコンをつけて客間で行いました。
本堂で般若心経を読経・焼香したのち、開始しました。
前半始まって5分で写し終えたお不動様になります。
お不動さまは災難を取り除くことから、厄払い、煩悩を取り払うことから、出世・商売繁盛・勝負事に強いというご利益があります。
怖いにらみ顔と炎を背負っているため、一見恐ろしいお姿ですが、これは悪を許さないためのお姿のため、様々な煩悩に迷う人々を救おうとされ、厳しくも優しい仏様であります。
後半では参加された皆さん全員、写経と写仏し終えて談笑されていました。
最後は本堂で般若心経読経・普回向をお唱えし、その後、温かいお飲み物を飲みながら茶話会をして皆さんのお悩みなどお話をして終了致しました。
写経・写仏会も「写経してみたい」と檀家さんから要望があり、始めました。坐禅と共に写経による布教教化もこれからも続けていきたいと思います。
日本では673年(天武天皇2年)に川原寺で一切経の写経が行われたのを創始としている。そして、奈良時代の天平年間によると聖武天皇が仏教を尊信し、その弘通を図ったため、仏教は空前の隆盛を来たした。したがって写経が一段と盛んになり、官立の写経所が設けられ、また東大寺などにも設置され、専門の写経生たちによって、国家事業としての写経が行われました。では、その写経事業が広く知られるようになったのか調べますと『法華経』に、「この経を受持し、読誦し、解説し、書写し、説の如く修行すれば、よく大願を成就す」とあるように、写経の目的は単に経典の流布にあるばかりではなく、成仏、善根、功徳の思想に基づいて日本でも多くの人に書写されるようになったという由来がありました。
写経をされる皆さんの多くが「自分は字が下手だから」というお声があります。
一番大切なのは心を込めて一生懸命写す事が一番大事だと私は思います。写経や写仏を行うのは亡くなった方の供養や祈願したい事を仏様に願うなどその気持ちを形にする方法の一つだと思います。来年度も1月より写経を行いますので宜しくお願い致します。
安昌寺 住職 小泉亮人 合掌