拝啓 早いもので12月となりました。一年が終わりますが皆様、年末年始でご多用かと思いますが如何お過ごしでしょうか。
さて、今回から年末にHP後記を載せますので宜しくお願い致します。
今年は新型コロナウィルスが5類となり人の行き来が戻り始めました。各地の観光地では多くの人で賑わって以前と同じくらい活気を取り戻し始めました。多くの人と人が出会いをしておりました。
先日、YOUTUBEを視聴していましたら東海EXPRESSの山下達郎のクリスマスイブと共に88年の深津絵里さん、89年の牧瀬里穂さんが出演していた新幹線のCMが偶々出てきました。そのCMのキャッチコピーは「会うことがいちばん」でした。当時、携帯が無いあの頃は手紙でのやり取り、駅の掲示板で書き置きする時代だと母が教えてくれました。このCMシリーズは1992年まで続き、その後、2000年に新しく制作されました。その時は「何世紀になっても会おうね」でした。そして、昨年、33年ぶりに深津絵里さんが登場したCMは「会うって特別だったんだ」で新型コロナ対策の為、マスクをしながら会議を終えて先方の会社から出た後、お互いに距離を取りながらも手を振るCMでした。現在は賀来賢人さんが出演する「会いに行こう」シリーズですべての会いたい人が、会いたい人と、会えますようにという意味から色んな「会う」という場面が流れます。
会うという言葉は人と人が顔をあわせる、対面するという意味があります。人に対して使うのは【会う】と【逢う】です。
仏教の言葉に一期一会(いちごいちえ)という皆さん、ご存じの言葉があります。本来、一期(いちご)とは、人の生涯の間を表します。また、一定の修行期間を指して使われることもあります。特に茶道では、一生涯にただ一度だけ会うことを〈一期一会〉といい、一つ一つの瞬間は再び繰り返される事なく、その時その時を大切にしなさい、という意味があります。
人と人の出会い、別れなど人生は一度きり。その時を大切にしたいものです。
今年はたくさんの方に坐禅や写経をして頂きました。
特に今年、武道館剣道クラブの合宿のスケジュールに合わせて出張坐禅会を大津市の近江神宮勧学館で行いました。
これは私が中学で出会った剣道の先生とのご縁により繋がった出会いが今回の出張坐禅を行えた事はまさに一期一会だと感じました。
来年はどんな出会いがあるか期待して後記とさせていただきます。
時節柄 皆様、お身体等ご自愛ください。
安昌寺 住職 小泉亮人 合掌